2013年03月

Django a la Creoleから学ぶ

日本では珍しい、クラリネットがフロントマンのマヌーシュ系のバンドを組んでいる以上、クラリネットの参画している音源やアンサンブルを聴き込んで勉強しないといけない訳なのですが、

マヌーシュのミュージシャンとも関わりの深い凄腕クラリネット奏者Evan Christopher率いるDjango a la Creoleというバンドの演奏やアレンジが大変参考になりました。

このバンド、とにかくアレンジが凄い、ジャズスタンダードやジャンゴチューンを原曲通りにやることは決してないです、必ずリズムの形態を変えたり、凝ったキメが入ったりしていて見ていて本当に飽きません。

さて、どれほどこのバンドのアレンジが奇抜なのか、ジャンゴ作曲のDinetteを演奏している動画があるので貼っておきます。

このなんともアンニュイな感じのDinette、たまらないですw

お次はNuages

こちらもやはり独特のアレンジで消化されています。

色んなジャズミュージシャンのライブを見ていて、やはりこのジャンルはスタンダード等、前提として共有している情報が多いせいで、「上手ければ、リハ無しで集まって、適当にスタンダードを演奏すればライブが成り立つ」と思っている人が多いように感じます、しかし客の前でだらだらジャムセッションを繰り広げるようなライブはやっぱりつまらないですし、それは「一流にしか許されぬ態度」です、つまり(仏国のどこかのレストランでBireli LagreneとRomaneがリハもせずに延々とジャズスタンダードをジャムするライブ)というのであれば、僕は五千円払ってでも見に行きたいと思う、しかしそれはBireliやRomaneが一流だからです、本当に上手い人でなければそんなライブはすべきではないでしょう。(でも結構そういうだらしのないライブって多いです)

我々、La corneilleも何かイカしたアレンジを考えなければいけません。

ここからは余談ですが、Django a La Creoleの"Creole"というのは、ニューオーリンズの黒人と白人の混血児を指す言葉です、もしかしたらこのバンド名にはEvan Christopherの「ジャンゴの音楽世界と、自分の大好きなニューオーリンズジャズの音楽世界を融合させたい」という気持ちが込められているのかもしれませんね。

そしてその(融合)の成功例が、つまりはジャンゴのジャズとニューオーリンズのジャズの混血児のような演奏がこの動画です。


そしてジャンゴの演奏はこちら


アレンジやアンサンブルの練度というものは、ジャズや即興性の高い音楽では閑却されがちだけど意外と重要な要素だなと感じました。

ちなみに僕の愛するタンゴはアレンジやアンサンブルの練度がものすごく重要な音楽です、最近こういう考え方をし始めたのはやはりタンゴからの間接的影響が多いように思います。
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王子稲荷神社

王子稲荷神社に参拝してきました、知人から「王子稲荷神社には(願い石)という大きな石が置いてあって、願い事や目標を念じながら持ち上げると、その重みで目標までどれほど努力しなければいけないか、その程度が分かるらしい。」という話を聞いて興味を持ったのです。

王子稲荷神社は独特な立地に建立されていました、というか後から結果的にそうなったのでしょうが、鳥居から参道までの部分が稲荷幼稚園という幼稚園の運動場と半ば合体しているんです、そのためちゃんと鳥居をくぐって参道を歩き本殿へ至る、という正規ルートで参拝できるのは幼稚園が休みの日曜だけだそうです、僕は平日に来てしまったので脇の坂道を上ってもう一つの入り口から境内へ入りました。

運動場は、手水舎で涼む子供も居れば、鳥居に背中を預けて何か地面をいじくっている様子の子もいて、見ていてとても牧歌的な風景なのですが、ちょっと考えると「これっていいのだろうか・・・」と心配になりました(笑)

とりあえず参拝を済ませ、いざ本殿裏手の「願い石」へ足を向ける、実際に見る願い石は沢山の人に触られてきたせいかツルツルとしていました。

石を目の前にしばし考え込む僕、願い事や目標と言ったって、一体何を念じればよいのだろう・・・、漠としていた方がいいのだろうか、それとも明確な目標の方がいいのだろうか、とりあえず「自分のルーツに立脚した~」とか「神道が~」とか細かいことは抜きにした漠とした目標の方がいいと思い、「芸術家として大成するのが僕の目標です」と念じて石に手をかける、全身全霊で持ち上げようとしましたが、ほんの少し浮くだけでした・・・道のりは遠い。

また来ようと思います、王子稲荷神社、今度参拝した時には石が軽くなっているように頑張ります。

La corneilleの方向性

今月初旬の目黒でのローゼンバーグ御大の来日公演で、我々La corneilleのメンバー三人が偶然集まったので、帰りにファミレスで曲目を決めたり、いわゆるバンド会議をしました。

僕が最初に提案したことは、どうしても(曲目を決める時点で、他の日本のマヌーシュ系バンドのライブでは絶対に聴けない様なラインナップを作りたい)ということでした、メンバーは賛同してくれました。

そして恐らくそれが出来るのは足繁く色んなバンドのライブに通った人間で、三人全員がそういう経験のある人でしたから(隙間を縫うような曲目)はすぐに出来上がりました。

その一部を少しお見せします
Dinette
R-vingt-six
Artillerie Lourde
Rose Room
It had to be you
Summer time(Gypsy Bossa version)
Embraceable You
Nuage(Key=F ヌーヴォ・クインテット時代のイントロリフ有)

どうですか、我ながら相当洒落者を気取ったと思っていますw、我々の編成だとフロント楽器がクラリネットなので選曲はKeyのことなどに気を付けて選びました、これを見て「Nuageとか定番の曲も入ってるじゃん」と思った方が居るかもしれませんが、あくまでKeyを下げてヌーヴォ・クインテット時代のアレンジで演奏するのでそこは御愛嬌。

さて、そのヌーヴォ・クインテット時代のアレンジというものが分からない方がいるかもしれませんので動画を載せておきます。



通常のテイクと違うのは諧謔のある珍妙なイントロが追加されているのと、KeyがFであるというのと、フロント楽器がクラリネットである、ということだけです、この三つだけでも随分と違って聴こえるものです。

3月の演奏予定

3月の演奏予定です
といっても一つしかありませんw

今月はリハばっかりです。

山本大暉 マヌーシュギターミニライブ

この日は午後にギター職人高野篤さんのATguitarsの出店のお手伝いをして、そのままカフェ マイナースウィングでミニライブです、栃木県の宇都宮や喜連川は僕の大好きな土地ですので今回のイベントとても楽しみです。

栃木県の方でこのブログを見てくれている方がいるかどうかは分かりませんが、カフェ マイナースウィングは本当にお洒落で素敵なお店ですので是非お越しください、「出演:山本大暉ほか」となっておりますが、具体的には地元のジャズギタリストと共演します!、ノーチャージ、投げ銭ライブです。

お店のHP(非公式)⇒カフェマイナースウィング

お手伝い&山本師匠との再会

Stochelo Rosenberg Trio with Tim Kliphuisによる三月三日の目黒パーシモンホールでの来日公演で、以前から色々とお世話になっているTRmusicさんがブース出店されることを聞いて、TRmusicの高井さんに頼み込んで出店のお手伝いをさせて戴くことになりました。

以下そのレポです。


会場に着いてすぐに商品を運搬し、ブースを皆で作っていきました。

あらかたブースが出来たところで、今回ブースのすぐそばでロビー演奏をされる日本のマヌーシュ系のミュージシャンの方々に挨拶廻りをしました、山本佳史師匠・河野文彦先輩・手島大輔先輩・北床宗太郎先輩、川又瑞代先輩、錚々たる顔ぶれでした。


中でも関西のジャズマヌーシュギタリスト、山本佳史さんとの再会は感動でした。
僕は15歳の時から18歳の時まで二年ほど神戸に住んでいて活動していたことがありますが、山本師匠とはその時からの関係です、僕は山本佳史さんを普段から「師匠」と呼び、尊敬していますが、実は僕は氏から直接マカフェリの弾き方の手ほどきを受けた事は無く、メールや口頭でこのようなジャンルの練習方法や考え方などを色々と教えて頂いたり、そのときの色々な悩みや人生相談などに乗って頂いた、いわば単なるギターの師匠なんかよりもはるかに重い意味を持つ「心の師匠」ともいうべき存在です。

師匠は挨拶もそこそこに愛器ファビノを持ってきて「一緒に弾いたる」と一言、三曲付き合ってくれました、ヴァイオリンの川又先輩やベースの北島さんも参加してのジャムは本当に楽しかった!

もっと上手くなっていつか師匠とライブをするのが僕の夢です。

さてノスタルジックな感想はそこそこに真面目なレポに戻ろうと思います

ブースでは観客として来ていた坂野君とデモンストレーションの演奏をおこなったり、この音楽を知らない方にマカフェリやジャズマヌーシュの特徴・魅力を説明して廻ったりしました、ギターは一本も売れませんでしたが小物はそこそこ売れ、何よりもうれしいことに多くの方がこの楽器や音楽に興味を持ってくれて、店員の僕が入りきれないほどブース周辺は終始人足が絶えない状況でした。

Stochelo Rosenberg Trioの演奏も少しだけ見せて貰うことが出来、僕は一日本当に幸せでした。
参画させてくれたTRmusicの高井さんとATguitarsの高野さんに感謝します。

さてここからはレポではなく日記です

なんと今回の公演には僕が声を掛けて結成した平成ヒト桁世代ジャズマヌーシュバンド、La corneilleのメンバー全員が来ていたのです、しかも、ギターの坂野いぶき君は純粋に観客として、クラリネットの宮崎佳彦さんはロビー演奏のメンバーの一人として、そして僕はTRmusicさんの店員として、それぞれキレイに違う立場で同じ場所に偶然居合わせたのでした。

全員、住んでいる場所がバラバラで中々頻繁には集まれない我々、せっかく会えたのだから・・・という訳で帰りにファミレスで初ライブで演奏する曲目とリハ日程を決めました、このバンドは話し合いが本当にスムーズに終わります、テキパキとバンド会議を終わらせて、後は馬鹿話を楽しんで大人しく終電前に帰りました。

皆さん、La corneilleが産声を上げる日は近いですよ・・・