2012年05月

床屋と嘘

床屋で髪を切る時に、少しは店員と世間話をしますよね、僕はこの一時が最近少しおっくうです。

僕は実年齢より五歳は大人に見られますから、まず十代とは思われない、
「お兄さん何をされているんですか」と職業を尋ねられる所から店員との世間話は始まる。

ここで「ギタリスト」と答えればジャンルを聞かれ、「ジャズ」といえば店員が詳しい事は稀で、「ヨーロッパのマヌーシュジャズ」と答えれば誰一人、絶対に分かる筈もない訳である。

ある時「ジャズを弾いております」と答えた時、こういう返答が返ってきた、

「へースゴイですね、僕もたまーに聴きますよ、レイ・チャールズとかスティーブン・スピルバーグとか」

おい、レイ・チャールズはまだいい、否、良くないんだけど、一応音楽家ではある、でもスピルバーグってなにさ、映画監督ぢやねーか、頼むから無理して話しを合わせないでくれ、僕ごときに気を遣わないでくれ。

その分野に興味もなければ知見もない人間が無理をして「世間話も仕事のうち」というような気持ちで全く分からないジャズの話に付いてこられると、正直こっちもなんだか辟易してしまう、床屋の店員さんって大変ですね。

僕は他人とおしゃべりすることは凄く好きなのだけれど、こういう時の会話は気まずくってしょうがない。

最初から空疎で、人間味の感じられないビジネスライクなやり取りであるし、あまりに文化方面への教養が無さ過ぎて「お客さん相手だから、ほんのオツキアイで話を合わせていますよ」という事を隠し切れてもいないし、それで逆に僕が店員さんが恥を感じない様にと気を使ってしまう。

そこで、嘘をつく事にしました、僕は一ヶ月から二ヶ月のスパンで髪を切るのですが、違う店に行く度に嘘を言うわけですな、ある時はフリーライター、ある時はバーテンダー、またある時は浪人生(浪人生が一番楽な乗り切り方です)といった具合に。

これはいけないことですよ、なんであれ嘘はいかんです、しかしコレ、楽しくなってしまったんですね、オマケに誰を傷つける訳でもないそのクダラナイ嘘の「技術」が、見る見るうちに上達していっているのですね。

一体これはどういう事だろうと不思議に思う訳です、個人的には、誰の迷惑にもならんからと言ってももうこれ以上嘘など重ねたくないので、次髪を切るときはダンマリを決め込もうと思っております。
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買い物

先日のクロコダイルのライブを母親の親友が見に来てくれました。

その時、「あなた、読書が好きだそうね」と図書カードを貰ったんです、蓋を開けてみてビックリ、一万円分も貰ってしまいました。

嬉しくて今日は池袋へ出かけて、ジュンク堂で「小松亮太とタンゴへ行こう」という本を買いました、僕はタンゴを最近好きになったけど、まだまだよく知らないのでタンゴのいろはの書かれているような本が欲しかったんです。

勿論一番重要なのは「聴く事」でしょうが、その音楽の成り立ちや歴史を知っておくと後で感じ方も違ってくるかなと思って買いました。

池袋に用事がある時に必ずする事があります、タワレコでの視聴です、今日も変なものたくさん見つけましたよ。

まず最初に僕の琴線に触れたのはイタリアの歌物ジプシースウィングバンド「Sugarpie and The Candyman」。

ハスキーでロリータ風な色気ムンムンの女性ヴォーカルをマカフェリ、エレキギター、トランペット、ベース、ドラムが支えている編成です、物凄い凝ったアレンジとマンボ、レゲエ、サンバのような曲調の歌もあって、単なるスウィングミュージックにとどまらない「リズムスタイルの幅広さ」が気に入りました、でも手持ちの金がなかったんで後日買う事にします。

そして菊池成孔のDCPRGの新譜に感動しました、ただただカッコイイ、僕がこういうHIPHOP調のものを肯定的に聴けるなんて人生で初めての事です。

あー、一度バイトを休んで、一日中読書と音楽に溺れる様な怠惰で耽美的な生活をしてみたい。

マカフェリギターの構え方について

二日は楽しかったけれど課題の残るライブとなりました、何度かステージで弾きながら気付いた事ですが、僕の中ではまだこれと決まった「マカフェリギターの構え方」が無いんですね、ソロはアンジェロのように足を組んで高さを稼いだ方が弾きやすいし(いつも足を組んでいるという訳ではない)、ポンプの時は高さを足首をピンとつっぱる事で稼いで、両足を開いて背筋を伸ばしてドッシリ構えるようにしています、足踏みでカウントを取る時はギターが揺れてはいけないので勿論左足を使います、ふたつとも感覚的にそうなっているだけで、明確な理由はないです。


それでこういう所にも確固とした身体的・論理的根拠が欲しいと言うか、とにかく効率的に、そしてなによりどんな些細なことにも拘りたいので今日はyoutubeで大御所たちがどのように構えているかを見ていました。

一番多いのはストコロやビレリの様にマカフェリを少し体の側に傾けて角度を付ける構え方でした、たぶん胸と太ももと右腕の三点を支点にしてホールドしているのだと思いますが、コレ、真似してみるとかなり難しいんです。

多分、慣れていないのと真似の仕方がまだつかめていないだけかもしれませんが、意外とメリットの多い構えだなと気付きました。

まず、音が変わる、体の側に傾ける事によって今まで耳と言うよりは腹部や下半身で感じていたトップの鳴りがより素直に耳に入ってくるので、ピッキングによるニュアンスコントロールも自然と矯正されてくる、それに高さも稼ぎやすい。

ピックの当たる角度が斜めになるのがやりづらくて、こっちの構え方に変えるかどうか悩んでいますが、いずれにせよもう少し突き詰めてみます。


http://www.youtube.com/watch?v=2gf200PyuSk&feature=BFa&list=PL5DE4AB2C883387F2
この動画のandreas obergが比較的僕の構え方に近く、gonzalo bergaraの構えが今研究中の構えです、しかもゴンザロさんのサウンドの方が好きなんですよね、やっぱり構え方を変えるべきだろうか・・・・
比較用にどうぞ

最近とみに肥り出したビレリやストコロなんかはブヨっとたるんだ右側の胸の贅肉でマカフェリをホールドしてる様な感じがします、馬鹿にしたり物笑いの種にしているんじゃなくて見ていて本当にそうなんですよ。